鉛バッテリ状態検知センサ (Battery State Sensor)

自動車業界では、電動化が急速に拡大しています。電動車ではリチウムイオンバッテリに注目が集まりますが、高圧システムの起動、補機類、電子ユニットへの給電のため鉛バッテリが使用されます。

鉛バッテリに状態検知センサを取り付けることにより、バッテリ上がり防止といった電源信頼性向上や充電制御によるCO2排出低減に貢献します。

鉛バッテリ状態検知センサ(BSS®)を古河ASで2012年から量産化し、国内カーメーカー向けではTOPシェアとなっています。

鉛バッテリ状態検知アルゴリズムの開発

BSS®は世界で唯一パルス放電機能を実装しています。これにより駐車中等の任意タイミングで内部抵抗を測定することが可能です。我々は電流、電圧、温度、内部抵抗の測定値から、充電率、劣化度、バッテリ内部温度、故障等のバッテリ状態を短時間で高精度に推定するアルゴリズムを開発しました。そこにはグループ企業である古河電池の知見、FETIでの基礎研究成果が活用されています。

近年では、自動運転での電源信頼性担保のための開発や、バッテリ寿命を延ばす充放電制御のため、より高精度な推定を目指した開発、またAI技術を担うデジタルイノベーションセンターと共に、コネクテッドカーでのデータ利活用にも取り組んでいます。

研究開発体制

開発風景

気温50℃のデスバレーでの高温環境走行試験

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