USEFUL INFO / 安全

レーザ機器を
安全に使用するには

安全 / 2026.09

安全は「機器の作り込み」と「現場の運用」の両輪で成り立つ

レーザクリーナーの安全は、機器側の設計だけでも、現場のルールだけでも成り立ちません。機器にどれだけ安全機構を組み込んでも、管理区域の設定や保護具の着用といった運用が伴わなければ意味がなく、その逆もまた同じです。

この記事では、機器側の作り込みを扱います。管理体制・教育・保護具といった運用側については、別の記事にまとめています。

運用側はこちら:レーザ安全教育で押さえるべきポイント →

ヘッドに組み込まれた安全機構

照射ヘッドには、意図しない照射を防ぐための機構が組み込まれています。

対象物との距離を検知する距離センサーを備えたインフラレーザ®の照射ヘッド
距離センサーを備えた照射ヘッド
照射ヘッドのセーフティレバーを指で操作している様子
照射ヘッドのセーフティロック

距離センサー

対象物との距離を検知し、適正な距離の範囲内でのみ照射します。範囲を外れるとレーザは自動的にOFFになります。いまどの状態かは、ヘッド上部の表示灯の色で分かります。

ガイド光

緑色と赤色の可視光のガイド光を同軸で入れており、レーザ光が通る経路を目で確認できます。

セーフティトリガー

セーフティロックと引き金を組み合わせており、不用意な操作で照射が始まらないようにしています。

照射ヘッド上部の表示灯が緑色に点灯している状態
表示灯が緑色のとき
照射ヘッド上部の表示灯が赤色に点灯している状態
表示灯が赤色のとき

ヘッドを対象物に近づけたり離したりすると、表示灯の色が変わります。作業者は手元を見たまま、いまが照射できる状態かどうかを確認できます。

0とSの位置が刻まれた、装置本体のキースイッチ
キースイッチは装置本体側に設けている

電源の管理は装置本体側で行います。キースイッチまたはパスワード方式を採用しており、使用しないときは操作できない状態にできます。

どの規格・通達を前提に設計しているか

インフラレーザ®は、次の規格・指針を踏まえて設計しています。

JIS C 6802:2025

レーザ製品の安全-クラス分け及び要求事項。クラスごとに求められる安全対策を定めた規格です。

ISO 11553-2

手持ち式レーザ加工機の安全要求事項。可搬型の運用で参照します。

厚生労働省通達

レーザー光線による障害防止対策要綱。管理体制と教育の実施を求めています。

高出力のレーザクリーナーはクラス4のレーザ製品にあたり、規格上いくつもの措置が求められます。インフラレーザ®では、それらを機構側で満たすようにしています。

リモートインターロックコネクタ装置に付属しています
鍵による制御キースイッチまたはパスワード方式を採用しています
ビーム終端器対象物そのものが終端となります。距離センサーにより、範囲を外れるとレーザは自動でOFFになります
ビーム光路の確認可視光のガイド光を同軸で入れており、光路を確認できます
眼の保護照射エリア内では保護ゴーグルを着用いただきます
上表は、規格がクラス4に求める措置のうち、インフラレーザ®が機構側で備えているものを抜粋したものです。このほかにも警告標識の掲示、意図しない鏡面反射の防止、保護着衣、運転員と保守要員への訓練など、規格が求める措置があります。実際の運用にあたっては、管理区域の設定や作業者への教育など、現場側の対策とあわせてご検討ください。

その安全設計を誰が保証しているか

インフラレーザ®は、古河電工が国内で開発・設計しています。品質保証・安全管理・保守サポートも国内で実施しており、ISO9001に基づく品質マネジメントのもとで運用しています。

安全機構が付いているかどうかだけでなく、その設計を誰がどのような体制で担保しているかも、機器を選ぶうえでの判断材料になります。

導入後も安全な状態を保つ仕組み

安全は導入した時点で完成するものではありません。機器の状態も、使う人の顔ぶれも変わっていきます。

導入時のレーザ安全教育

使用者と管理者、それぞれの立場に応じた教育を実施します。

年次点検

年1回の点検で装置の状態を確認します。

体制が変わったときの再教育

担当者の変更や増員に合わせて、あらためて安全教育と取扱説明を行います。

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