情報通信ソリューション事業

生成AIやIoTの登場により、高速データ通信の需要は急速に拡大している。それに応えているのが、古河電工の情報通信ソリューション事業だ。光ファイバやケーブル、接続製品といった光ソリューションや、光半導体技術を応用したファイテル製品、そしてブロードバンドソリューション。それらを統合することで、人々の暮らしに欠かせない情報通信インフラの進化を支えている。

光ファイバケーブル

Optical Fiber Cables

数千もの光ファイバを束ね、被膜を施したケーブル。光ファイバは、透過率の高い石英ガラスやプラスチックなどを使用した繊維状の光の伝送路であり、光が伝搬する「コア」とその周辺を覆う「クラッド」の2層で構成される。光ファイバケーブルは、データセンタ内のケーブルや海底ケーブルとして用いられ、昨今のデータ通信量増加に伴い、より細径高密度・低遅延のものが求められている。

DFBレーザダイオードチップ

DFB LASER DIODE CHIPS

業界最高水準となる100mW超の高出力を誇る半導体チップである「DFB(ディストリビューテッドフィードバック)レーザダイオードチップ」。単一波長で安定した光を発振できることが特長だ。通信トラフィックが増加しているデータセンタにおいて、800Gbpsを超える大容量通信に対応した光トランシーバなどに採用されている。電力変換効率が向上するため、データセンタにおけるエネルギー消費量の削減が期待される。

Interview

光ファイバケーブルで、
情報を使いやすい世界」へ

私は光ファイバケーブルの生産工程の確立や改善を担当しています。印象に残っている業務は、製造工程を省略できる超多心ケーブル用細径光ファイバの開発プロジェクトです。試作・評価・仕様変更を繰り返し、無事に量産できたときは大きな達成感を得られました。超多心ケーブルに使われる細径光ファイバは、生成AIやIoTの普及により急拡大しているデータ通信需要を根底で支えています。さらに、今後は医療やモビリティなどさまざまな分野でも光ファイバケーブルの活用が進むはずです。未来のニーズを考えながら、「情報を使いやすい世界」を目指して、これからも取り組んでいきます。

自分のアイデアを、
たくさんの人と形にする喜び

私が細径光ファイバの開発プロジェクトを任されたように、古河電工では、若手にも大きな仕事を任される機会が多くあります。自分のアイデアを製造工程に組み入れていくことは、大きなやりがいです。当然責任も伴いますが、その責任を一人で背負うことはありません。上司や先輩との連携を欠かさなければ、「大丈夫だよ、責任は持つから」といった頼もしい言葉をかけてくれます。また、同じ部署の上司や先輩だけに留まらず、ケーブル製造部や研究部隊、海外のグループ会社といった関連部署の方々も、分からないことがあれば丁寧に教えてくれます。たくさんの人と協力しながらの開発は、仕事において楽しさを感じる瞬間です

シースの力で、
通信インフラの「土台」を支える

私の担当は、ケーブルの被膜にあたるシースの生産工程です。ケーブルが持つ防水性や耐熱性、柔軟性などのさまざまな性能は、被膜であるシースの素材によって変化します。そのため、お客様が要望する性能や用途に合わせて構造や材料を選定し、それに合わせた生産工程を確立するのが私の役割です。特に、押出成形を扱うこの工程は、一度スタートすると止められません。万が一にもミスがないように、さまざまな確認項目を設けて慎重に進めています。お客様から求められる性能は日々進化していきますが、それらに応えていくことが私たちの使命。その使命を果たすことで、光ファイバケーブルという通信インフラの「土台」をより良いものにしていきます。

周囲を巻き込むことで、
自分も成長していく

町田さんが話したように、若手にも裁量を与えられることは、チャンスでもあり、成長にもつながると考えています。私も若手の頃から帳簿のシステム化や新設備の導入などを担当してきましたが、いずれも最初から必要な知識があったわけではありませんでした。しかし、構想を形にするためにいろいろな人を巻き込み知見をもらう中で、それらが確実に自分の力になり成長につながりました。古河電工には誰でもアイデアを出せる環境があります。積極的にアイデアを出し、実現に向けて周囲を巻き込んで行動していく。そんな働き方が、一番成長につながり、楽しいと思います。

プライドを持って、
安定したプロセスを確立する

私はDFBレーザダイオードチップの生産性向上に向けた業務を担当しています。チップの製造過程で異常が発生した際に原因を解析して対策を講じることで、歩留まりを向上させることがミッションです。歩留まりが下がると、製造コストの増加や納期の遅延につながります。自分の仕事が、製造コスト削減や遅延減少といった安定したプロセスの確立につながることを意識して、プライドを持ち取り組む毎日です。そのために大切にしているのは、毎日現場に足を運びコミュニケーションを取ること。異常の発生にいち早く気づき、原因を突き止めて歩留まりを改善できたときは、大きな達成感が得られます。

古河電工には、誰もが
チャレンジできる環境がある

古河電工にはテレワークやフレックスなど柔軟な働き方をかなえる制度があるので、ワークライフバランスに合った働き方ができています。実際、長期休暇も取りやすく、私自身、新婚旅行や結婚式で長期休暇を取得しました。また、キャリアプランに合わせた資格取得制度も充実していて、私も2年目で有機溶剤作業主任者や特定化学物質等作業主任者などの資格を取得しています。性別などに関わらず、すべての人が対等で、誰もがチャレンジできる環境があると実感しています。

Profile

町田 樹
Miki Machida
ライテラジャパン(株) 製造統括部
光ファイバ製造部 ファイバ生産技術課
2022年入社
光ファイバケーブルの生産において、新規生産工程の確立や既存生産工程の改善を担当。
田中 涼太郎
Ryotaro Tanaka
ライテラジャパン(株) 製造統括部
光ケーブル製造部 ケーブル生産技術課
2021年入社
光ファイバケーブルのシース生産において、量産・試作・開発・設計・作業効率化・安全対策など幅広い業務を担当。
井上 栞
Shiori Inoue
古河ファイテルオプティカルデバイス(株)
技術統括部 千葉技術部 生産技術1課
2023年入社
DFBレーザダイオードチップの生産において、前工程の異常の分析や対策を担当。

これからも、世界を明るくするために

新たな技術と製品で、
次世代ネットワークの実現に
貢献する。

Beyond5G/6Gや最先端の光技術を使ったIOWN構想に向けて、光ファイバネットワークの需要は今後も増えていくことが予想される。素材への知見やお客様とのつながりを活かし、より高密度・低損失な光ファイバ、新たなニーズに対応する光ケーブル、通信をさらに高速化・安定化する半導体チップなど、新たな製品を提供することで、次世代ネットワークを実現させる。そんな未来を目指して、古河電工はこれからも「All to brighten the world」を体現していく

※取材内容は2025年12月時点