光ファイバやレーザの開発・製造で培った光技術を活かし、古河電工はライフサイエンス領域にも挑戦している。光医療技術のトータルソリューションを提供するだけでなく、光技術の企画提案・原理検証から薬事申請・認証までを一貫してサポート。医療技術の発展や、人々の健康な暮らしを支えている。
PHOTOMEDICAL SOLUTIONS
通信向け光ファイバを医療用途にアレンジした「焼く・測る・見つける」ための光ソリューション。自在な照射ができる光ファイバプローブや診断アプリケーションの光ファイバセンサ、体内の医療機器を発光させることで体表からその位置を識別できる位置検知ソリューション「Tellumino®(テルミノ)」など、さまざまなソリューションを展開している。
私たちは、光を用いた低侵襲(体をできるだけ傷つけず患者への負担が少ないこと)な医療機器の開発・製造にCDMO(開発製造委託機関)として取り組んでいます。特長は、製品の製造のみ請け負うのではなく、医師や医療機器メーカーの方々との要素開発から手掛けること。川上から川下まで一気通貫で担うことで、医療機器メーカーとともに、医師・患者により必要とされる医療機器の開発・製造を目指しています。ライフサイエンス事業は、現在立ち上げ期です。企画・営業から製造まで事業全体を見渡しながら業務を進めていくため、ベンチャーマインドを持って日々の業務に取り組んでいます。
日本で使われている医療機器は、海外から輸入されたものが主流です。しかし、日本にも良いアイデアや技術を持った医療機器メーカーはたくさんあります。そのような企業を後押しするのも私たちの役目。医療機器では特に品質が重視されますが、古河電工は長年のものづくりの経験から、品質に関してお客様から高い信頼を得ています。今後も信頼を積み重ね、医療機器メーカーの開発をサポートすることで、日本の医療機器の発展を支え、そして、より先進的な医療技術を日本から世界に発信していきます。
医療機器を製造する上では、医療機器特有の規制要求事項を遵守する必要があります。国際規格のISO13485や国内法令のQMS省令の要求事項と照らし合わせ、当社グループで品質マネジメントの仕組みを整備するのが私の仕事です。法令以外にも医療機器業界の常識を理解する必要がありますし、業務を止めることなく法規制に対応する品質マネジメントシステムや製造工程を導入することは簡単ではありませんが、知らない世界を知ることで知的好奇心が刺激されます。実際、品質管理が認められ、ISO13485認証の登録証が届いたときは苦労が報われたと感じました。
私は入社3年目のときに、新設されたばかりのソーシャルデザイン統括部に研究所から異動しました。そのときは、業務内容が変わったというよりは、研究してきたことが認められて実際の事業化を任されたんだという感覚でした。現在の所属はライフサイエンス事業推進部。この部署は、年次に関わらず適性を見て仕事を割り振る風土があります。製品の企画から設計・開発・製造・品質管理まで幅広く扱っており、割り振られたさまざまな仕事を経験することで、自分の適性を知ることができます。そういった意味で、成長の幅が広い環境だと感じています。
私は、医療系を視野に入れて就職活動を進める中で、古河電工がライフサイエンス事業に参入することを知りました。既存事業や既存技術の基盤を活かしつつ、新事業として医療領域に取り組む古河電工であれば、新たな挑戦ができるのではないか。そう考えて入社を決めました。お客様から「こんなところにも光の技術を使えないか?」とお声掛けいただく中で、私たちの技術が解決できる課題の幅広さを日々実感しています。私たちが実現する新たな治療法が選択肢の一つとなって、病に苦しむ人が一人でも救われることを目指し、日々業務に励んでいます。
私は入社4年目ですが、先端加工の技術で、体内のさまざまな場所に光を届ける光ファイバプローブについて、一つの製品の開発プロジェクトのリーダーを任されています。ライフサイエンス事業ではたくさんのプロジェクトを同時に進めていることもあり、若手がプロジェクトリーダーを任せられることも珍しくありません。一つの製品を世に出すために、ヒアリングから設計・製造まで幅広い工程に携わることができます。これらの経験を活かして、幅広く活躍できる人材を目指していきたいです。
高齢化社会の進行に伴い、ライフサイエンス分野の需要は高まっていくことが予想される。古河電工はこれからも、光技術を活かし、医療機器メーカーとともに、医師や患者に求められる医療機器の開発に立ち向かう。患者への負担が少ない治療・診断を実現することで、日本のみならず、世界中の人々の生活の質(QOL)が向上する。そんな未来を目指して、古河電工はこれからも「All to brighten the world」を体現していく。
※取材内容は2025年12月時点