エンタープライズ向け高機能エッジルータ「FITELnet® FH10」を発売

~ 企業ネットワークから公共インフラまで、高速・高信頼な通信を実現 ~

2026年6月9日

  • 最大52Gbpsの高速通信とIPsec冗長化機能で、大容量かつセキュアな拠点間通信を実現
  • MPLS、EVPN、VxLAN、SRv6など通信キャリアで利用されるトランスポート技術に対応
  • 設計から保守まで一貫した体制により、最長10年間の安定運用を支援
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長、CEO:森平英也)は、エンタープライズ向け高機能エッジルータ「FITELnet® FH10」を、本年6月11日より販売開始します。

背景

近年、企業DXや公共インフラの高度化が進むなかで、高速かつ安定したネットワーク運用の重要性が高まっています。特に、交通・エネルギーなどの公共インフラ分野では、ネットワークの長期安定稼働と高可用性に加え、通信キャリアネットワークで利用される高機能なトランスポート技術への対応も求められています。一方で、これらの技術に対応した製品は高価格帯となるケースが多いことから、当社はエンタープライズ領域でも導入しやすい、高度なネットワーク機能と高い信頼性を兼ね備えたFITELnet® FH10を開発しました。
FITELnet® FH10

内容

FITELnet® FH10は、企業ネットワークから公共インフラまで、幅広い用途に対応します。高い信頼性と高速通信性能に加え、高機能なトランスポート技術にも対応しており、広域ネットワークや大容量通信を必要とする環境において、安定したネットワーク運用を実現します。一般版と高機能版をラインアップしており、利用する機能やスループットに応じて選択することができます。

高速・セキュア通信と低消費電力を両立

通信性能は、平文通信で52Gbps、IPsec暗号化通信では、一般版で30Gbps、高機能版で52Gbpsに対応しています。高度な暗号処理やIPsec冗長化機能(IPsec HA)にも対応しており、大容量トラフィックが発生するネットワーク環境でもセキュアで安定した拠点間通信を実現します。従来機種比で中継性能あたりの消費電力を最大約6分の1に削減し、省電力化と高性能を両立しています。

通信キャリアネットワーク同等の高度なネットワーク技術

BGPやOSPFなどのルーティングプロトコルに加え、MPLS、EVPN、VxLAN、SRv6などのトランスポート技術に対応しています(注)。また、NATやQoS、マルチキャストなど企業ネットワークに求められるレイヤ機能も搭載しており、広域ネットワークやデータセンタを含む複雑なネットワーク構成において、柔軟かつ効率的な通信が可能です。

広域インフラ用途に対応したハードウェア設計

AC電源とDC電源のデュアル給電に対応した冗長化設計を採用しており、交通・エネルギーなどのミッションクリティカルな環境においても安定した運用を実現します。さらに、最大80kmの長距離光伝送SFPモジュールにも対応予定であり、広域なインフラ用途にも適しています。

国内生産と長期保守による安心の運用基盤

FITELnet® FH10は設計から組み立て、検品に至るまでの工程を日本国内で行っており、最長10年間の長期保守サービスに対応しています。今後はソフトウェアアップデートによるマルチキャスト機能の強化や、統合管理サービス「Fらくねっと®」との連携による機能拡充も予定しています。
当社は今後も高度な通信技術と国内メーカーとしての強みを活かし、お客様のニーズに応じたネットワークソリューションの拡充とサービス向上に努めてまいります。

FITELnet® FH10の主な仕様

スクロールできます

項目 一般版 高機能版
スループット(平文/IPsec) 52 Gbps / 30 Gbps 52 Gbps / 52 Gbps
インタフェース(ユーザ) SFP/SFP+ポート×4
RJ-45ポート(10/100/1000BASE-T)×12
インタフェース(その他) 管理用ポート(10/100/1000BASE-T)×1
CONSOLEポート(RJ-45)
USBポート×2(外部メモリ・モバイル通信端末対応)
ルーティングプロトコル 静的、RIPv2、OSPFv2/v3、BGP4/4+、IS-IS
MPLS / EVPN / VxLAN / SRv6
IPsec VPN(IKEv1/v2) ○(最大約5,000対地)
トンネリング機能 GRE、IPinIP、L2TPv3、EtherIP GRE、IPinIP、L2TPv3、EtherIP、MAP-E/6RD
L2スイッチ機能(ブリッジ) ○(VLAN対応) ○(VLAN、VXLAN、EVPN対応)
PTP(Precision Time Protocol) 対応予定
冗長電源サポート ○(AC/DC両対応、二重化可能)
外形寸法・質量 430(W)×480(D)×43.5(H)mm、10kg以下

(注)

  • BGP(Border Gateway Protocol):異なる組織間で経路情報を交換する外部ゲートウェイプロトコル
  • OSPF(Open Shortest Path First):単一組織内で経路制御を行う内部ゲートウェイプロトコル
  • MPLS(Multi-Protocol Label Switching):パケットにラベルを付与し、そのラベルに基づいて高速転送を行う技術で、VPNなどのサービスの基盤として利用される
  • EVPN(Ethernet VPN):BGPを用いて拠点間でレイヤ2(MACアドレス)およびレイヤ3(IPアドレス)の到達情報を交換し、仮想ネットワークを構築する技術
  • VxLAN(Virtual Extensible LAN):主にデータセンタで利用される、レイヤ2ネットワークをIPネットワーク上に拡張するためのネットワーク仮想化技術
  • SRv6(Segment Routing over IPv6):通信経路や通過させたい機能を「Segment」と呼ばれる情報で表現し、送信元でそのリストをパケットに付与して経路制御を行うSegment Routing技術を、IPv6ヘッダを用いて実現する技術

FITELnet® FH10

『FITELnet』は古河電気工業株式会社の日本における登録商標です。

『Fらくねっと』は古河ネットワークソリューション株式会社の日本における登録商標です。

古河電工グループについて

当社グループは、メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波の4つのコア技術を強みに、情報通信、エネルギーなどのインフラ、自動車およびエレクトロニクスなどの分野において多岐にわたる事業を展開しています。パーパス「『つづく』をつくり、世界を明るくする。」のもと、光通信の高度化やカーボンニュートラルへの対応、モビリティの進化など社会課題の解決に挑み、次世代インフラの構築と発展に寄与しています。

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